住宅の価格ってどうやって決まる?
① 建物本体価格って何?
昔から住宅の価格を表す方法として、坪当たり○○万などというような表現がされますが、とてもアバウトな表現です。しかし実際に、お客様から、「全部でどれぐらいかかっていますか?坪当たりいくらぐらいですか?」という質問をよく受けます。今日も、とある施工会社のチラシが大々的に新聞に折り込まれていましたが、4LDK施工面積152.40㎡(46.10坪)建物本体価格1357万円(税込み)と書いてありました。俗に言う、坪単価にすると、29.4万円と「ビックリの価格」です。ここでの注意点は、「施工面積」です。建築基準法で定められた延床面積の算定方法は各社変わりませんが、施工面積は各社の考え方によります。カタログの表示を見ると、延面積は42.95坪(施工面積の93%)となりますから、延坪当たりの坪単価は、31.59万となります。この価格も、一般的によく言われる坪単価に比べれば、まだまだ「ビックリ価格」です。 次に注意していただきたいのは、「建物本体価格」です。お客さんを呼び込もうとすれば価格は「安い!」ほどインパクトがあります。
チラシをよ~く見てみると小さな文字で「建物本体価格には、地盤調査・門塀工事・屋外電気配線工事・屋外給水工事・下水道接続工事・雨水排水工事・家具・電化製品・その他諸費用は含みません」と書かれています。これらの費用を加えていくと「ビックリ価格」から「そこそこ価格」に変身してしまいます。このように、目に入りやすい折込チラシだけから情報を集めていると、それはベースグレードの坪単価なのです。それなのに頭で考えているグレードが、大手ハウスメーカー並みの高位のグレードで考えていれば、いざ、見積もりを取ったら、予算が全く足りない…という事になってしまいます。
② 建物坪単価に変化を与える3つの要素とは!?
建物坪単価に変化を与える要素は仕上げ材のグレード・住宅設備・建物の性能の3つの要素です。これらの要素を坪単価に与える要素を知っておきましょう。
仕上げ材で屋根材がカラーベストか瓦系か?外壁がサイディング系か塗り壁系外壁かといったことで、坪単価に影響を与えます。(坪当たり中グレードで2万・高グレードで4万円UP)もっともローコストなグレードは、屋根はカラーベスト、外壁はサイディングの組み合わせ、室内は、仕上げ材は一般フローリングとビニルクロス、ドアとも同一メーカー品といった仕様です。
住宅設備は、キッチンなどでも50万円から250万円といった形で価格帯に大きな幅があります。ユニットバスや便器なども同様です。 価格などを見るときは、どの程度の価格帯の商品が選ばれているのかもチェックしましょう。 (坪当たり中グレードで1.5万・高グレードで3.5万円UP)
次に影響の大きなものが、建物の性能です。耐震性や耐久性といったものは、さほど価格に大きな影響を与えませんが、断熱性能が坪単価に与える影響は大きく、特に断熱サッシ、樹脂サッシといったサッシが高性能になっていくほど、建物自身の断熱材も高機能となり、大きく価格が跳ね上がり、工事費にすると200万円から300万円の差額が生じることもよくあります。(坪当たり中グレードで3万・高グレードで10万円UP)
③ その他の諸費用って?
また、総工事費ということから考えれば、建物だけの坪単価の場合、最低でも外部設備工事100万円に、外構工事100万円の最低200万円は、坪単価に加味する必要があります。なお、地盤補強費用も当然含まれていません。地盤調査で必要となった場合その費用は70~100万円程度必要です。 結局、どの状態の建物を指した坪単価なのかを知らないと、資金計画に支障をきたすことになってしまいます。さらに家づくりでは、これ以外に登記やローンなどの諸費用やカーテン、家具などの別途費用も金額が大きく、資金計画ではおろそかにすることは出来ません。
④ 最後に…
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