ウォークインクローゼットのデメリット?いいえ、それは片づけ次第!
① 収納お悩み相談会にて
以前開催した「収納お悩み相談会」より、舞鶴市K様の収納お悩みを紹介させて頂きます。収納の一番のお悩みは “ウォークインクローゼットがぐちゃぐちゃで片付かない” でした。
平面図①はクローゼットを真上から見たところです。上棚がコの字型に付けてあり、棚の上にはモノがぎっしり収納されています。平面図②は①の上棚より下の部分です。床からモノが1mくらいの高さまで積み上げられた状態でした。
展開図はクローゼットを正面から見たところです。イラストを見るとクローゼットの上と下にモノが集中していてK様の一番モノを取り出しやすい高さにモノが無いので、モノを出したり納めたりするのに、体に負担がかかりやすい状態です。棚板にも重たいモノや大きなモノが収納されていたり、重ねて収納されていて、取り出すときにとても危険です。
② 捨てる=大切ではない、は×
K様のモノが増える原因として、いつか使うだろうと思って捨てられなかったり、安いときに買いだめしたモノがあったり、使わないけど捨てられないモノがあるということが挙げられました。
戦時中などモノが非常に不足していた時代に育った方は「モノを大切にしなければいけない」というしつけを受けられていると思います。それが「モノを捨ててはいけない」という勘違いにつながっているパターンが多いようです。「モノを大切にすること」 = 「捨てない」ということではありません。モノを大切にしないということは「モノを捨ててしまう」ことではなく「モノを使わない」ということです。
③ 取捨選択
モノには「製作者の意図」という沈黙の意思をもっていて、洋服であれば、デザイナーの方がこんな季節にこんなシチュエーションで着て欲しい!ということを考えて作られたモノのはず。その製作者の意図通りにモノが使われるのがモノにとってベストな状態で
あり、3年間もの間一度も着られることなくタンスに仕舞いっぱなしだと、モノにとって大変不服な状態だと思います。
中には、使わないけど捨てられないモノがあると思います。例えば、何か記念に頂いたモノや、子供が初めて歩いた時に履いた靴など、これは持ち主のこのモノに対して特別な思い入れがあるモノなのだと思います。本人とモノにしかない特別な思い出のあるモノは
簡単には捨てられないと思います。このような特別な思い出のあるモノは自分とは切り離せないモノなので、大切に取って置いてくださいね。
④ 最後に…
掃除のしやすさや掃除道具の置き場所なども建築士としてそして収納アドバイザーとしてたくさんアドバイスをさせていただきます。そんな私がお客様と一緒に手掛けたお家の施工事例が下記のリンクからご覧いただけます。どうぞご覧ください。