カバちゃん先生の住まいづくり講座vol.9
舞鶴でオシャレなデザイン新築・注文住宅を手がけているエコ・ビータです。
~収納は床面積の10%が目安?~
限られた空間内で、すっきり快適に暮らすには、整理整頓が大切です。整理整頓のカギを握るのが「収納スペース」。必要な収納スペースは、床面積ではなく、出し入れする「面」、すなわち壁面積で考えるのがコツです。床に収納を並べる人はいません。LDの収納は壁面積7㎡あれば、学齢期の子どもがいる家庭でもほとんどのモノが収まると言われています。
「収納」は、ただスペースを確保するというのではなく、目的別の「収納」が望まれています。その代表的なものが、「ウォークインクローゼット」「パントリー」「玄関脇土間収納」です。最近、ウォークインクローゼットの要望が多いのですが、日本の気候風土や日本人の埃等に対する考え方からすると、疑問を感じてしまいます。湿気が多い気候や、埃に敏感な日本人にとって快適かといえば、そうでもないような気がします。また、収納量として考えれば、寝室に併設して「ウォークインクローゼット」を作るならば、寝室の壁面を利用して、フルオープン折戸タイプのクローゼットを天井一杯設けるほうが有効であると思います。
「パントリー」についても同じようなことがいえます。別室として、パントリーを設けるならば、キッチンの背面収納を充実させたほうが有効だともいえます。
家は倉庫ではありません。収納量を多くすることの経済性を考えてみましょう!坪当り50~60万も使って大きな倉庫を作っているともいえるのです。「ヨド物置」ならば、そんなにしません。まず、大切なのは、余分なものは持たないこと。そして、部屋の中にしまっておかなければいけないものと外部の物置にしまっていいものを区分けする。そんな、ところから「収納」について考えてみるのも良いのではないかと思います。
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