カバちゃん先生の住まいづくり講座 第28回
舞鶴でオシャレなデザイン新築・注文住宅を手がけているエコ・ビータです。
~住宅の消費エネルギーについて~
現在、地球のエネルギー問題は、資源の枯渇や汚染、地球温暖化問題など、待ったなしでその対策が迫られています。特に加速しているのは地球温暖化問題で、その防止に向けて世界的に取り組みが進められています。温室効果ガスの中でも石油や石炭など化石燃料の使用によって排出されるCO2(二酸化炭素)は、地球温暖化への影響が最も大きいとされ、その削減が求められています。
住宅の居住時における消費エネルギーの現状・・・
一般には住宅の消費エネルギーについて無関心のまま家を建てているのが現状です。舞鶴のような、温暖地の戸建住宅についてエネルギー消費の構成をみると、年合計では「暖房18~24%」「給湯23~32%」「照明他電力38~46%」「冷房1.6~3.5%」となっています。地球温暖化の影響で、冷房消費エネルギーは少しずつ拡大傾向にあるかもしれませんが、意外と冷房エネルギー消費の少なさに驚かれるのではないでしょうか?電気代がもったいないからといって、暑いのを我慢して、冷房を使わなくてもビックリするほど年間の電気代も上がりませんし、熱中症になってしまっては大変です。
電力エネルギー消費の意外な落とし穴
また、照明他電力のエネルギー消費が38~46%と全体の割合から考えと、多いことにも驚きます。その電力消費の内訳は「待機電力12.7%」と「照明14.7%」「エアコン25.3%」そして家電消費電アップ悪の3兄弟「冷蔵庫15.2%」「温水暖房便座5.5%」「食器洗乾燥機4.0%」となっています。「テレビ3.8%」より温水暖房便座がエネルギーを多く消費してることも、更に驚かさせられます。つまり、住宅内の電力消費は、冷暖房や照明の使用によるものがその多くを占めるものの、約3割がテレビや冷蔵庫といった一般家電の使用によって生じています。冷房を我慢するより、こまめにコンセントを抜いて待機電力を減らしたり、照明をこまめに消したり、温水暖房便座は夏に温水を使わないようにするなど、生活における工夫をすればいいのです。
住まいの省エネルギー効果を得るためには・・・
最近の一般家電は、省エネルギー化の社会的要求にともない日々改善され、使用時ならびに待機時の省電力化は著しいものがあります。工夫なんて「面倒だ!っていわれる方には、一番簡単な一般家電の買い替えをお勧めします。冷蔵庫やテレビについては、従来型(1997年当時主流であったもの)と現在の省エネ型と比べると、消費電力は半分程度になっています。 このように、住まいの省エネルギー効果を得るためには、単一の用途のみに対策を施すのでは十分ではなく、様々なエネルギーに目を向け、生活の知恵が必要となるのです。